〝カエル〟だ!
●数年前の6/30
逆川(さかさがわ)のホタル生息地の清掃に参加した時のこと。ある人が池の〝ヘドロ〟を捨てようとしていました。
「それ、カエルの卵じゃないの?」
「藻かな?」「アオガエル?」「・・?」
そこで、家に持ち帰って観察することにしました。
●7/5 オタマジャクシになりました! (太線の間隔10mm)
約200匹で窮屈になったので、二つの容器に分けてベランダに置きました。
ところが、時間が経って太陽が動き、容器に直射日光が・・・。
水温が上がってオタマジャクシが茹だってしまった!
でも、日光に当たる時間がわずかに短かった容器のオタマジャクシだけが、かろうじて生き残りました。以後は、室内で慎重に飼育。
ーー〈中略〉ーー
●8/27
この小さな口から餌を食べて、お腹からフンを出します。
初めは、ご飯粒を与えていたので、白いフンでした。
でも、たくさん食べるのに成長が遅いのです。
さらに、夜の間に共食いするのか、朝にはオタマジャクシの数が減ってしまいます。
栄養が不足していると考え、メダカ用の餌(オレンジ色)に替えました。
するとフンもオレンジ色に。そして、夜の多めの餌やりで共食いは無くなりました。
ーー〈中略〉ーー
●ある日突然、手足が生えてびっくり。
でも、まだ成長が遅いように感じます。
エアコンで水温が低すぎるのか、あるいは栄養が偏っているのか。
また、原因不明の突然死も度々起こります。心配だなあ・・・。
●10/1 それでも、ゆっくりと、どうにか成長しました。
かわいいでしょう?
大きな目、丸い顔、つたない仕草(指の開き方)。
これぞ、動物行動学者ローレンツが言う〝ベビーシェマ〟ですね。
「守ってあげたい」という本能が刺激されます。
●10/7
結局、カエルにまで成長できたのは、この一匹だけでした。
もう、生きたもの(イトミミズやハエ)しか食べません。
外の世界を眺める この寂しげな表情にたまらず、池に放しました。
この頃には、ぼくにとって大切な〝ペット〟になっていたのに、カエルは振り返ることもなく(あたり前ですよね)、
スイスイ泳いで、小さな池の向こう岸に消えました・・・。
仲間に会えたかな。
恋もしたかな。
無事に冬眠できたかな。