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鶏足山頂上

数年前、逆川のホタル生息地の清掃に参加した時のこと。
ある人が池の〝ヘドロ〟を捨てようとしていました。
「それ、カエルの卵じゃないの?」
持ち帰った数日後に〝オタマジャクシ〟になりました。
オレンジ色の餌を食べさせると、オレンジ色のフンが。
守ってあげたいという本能を刺激される、丸い顔、大きな目。
動物行動学で言うところの〝ベビーシェマ〟。カワイイでしょ。




結局、大人のカエルになれたのは、この1匹だけ。
外の世界を眺める この寂しげな表情にたまらず、
近くの池に放しました。
この頃には、
ぼくにとって大切な〝ペット〟になっていたのに、
カエルは振り返ることもなく(あたり前ですよね)、
スイスイ泳いで、
小さな池の向こう岸に消えました・・・。
仲間に会えたかな。
恋もしたかな。
無事に冬眠できたかな。

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